チューリッヒの職場での一日
2008年にスイスに来て、働き始めたころ、東京での働き方と全く違って、いろいろな驚きがありました。当時は、スイスでの仕事のスピードと生産性重視というところに圧倒されていました。仕事に慣れてきたのと、時代の趨勢で、金融業界でも規制が一段と厳しくなっていて、仕事内容も、規制関連対応の割合がだいぶん増えました。
スイスのオフィスでの一日の流れを紹介します。超個人的ですが、慣れると、東京の時ほど、残業もないし、自分でコントロールできるところや、休みが堂々ととれるのが気に入っています。もう日本の会社では働けないと思います。
出勤8時から9時 私の出勤はかなり遅い方。早い人は7時から仕事を始めていたりします。証券取引所グループSIXの勤務時間は、一日8時間40分となっており、かなり長いです。これは休憩を含めない時間です。早く始めた人は、16時に帰ったりもしています。この出入りの時間がある程度自由なのが、とてもいいです。
Ebikeで片道10キロほどのところを通勤しています。契約駐車場もありますが、市内の渋滞がひどいうえ、駐車場も社員で月250フランかかります。
9時半から10時 カフェ休憩 ほとんど仕事してないのに、もう休憩かよ、という感じですが、多くの人がこの時間に休憩をとっています。毎日は取らないけど、余裕があるときは、クロワッサンとカフェで休憩。
10時から11時半か12時 仕事、各国マーケットのニュースを読んで、メールチェック。メールごとにタスクを振るか、自分で回答する。
11時30分か12時くらいから一時間ほどランチ
社内食堂では、社割でメインメニュ、サラダ、リンゴ付きで、10フランほどで食べることができます。うちはミグロのケータリングと契約しています。サラダバーもあり充実しています。コロナ前は、グリルバーもありましたが、いまはまだ復活していません。
同僚とランチにいったり、別チームの人といったり、ジョギングに行く人、ジムに行く人いろいろです。
13時ごろから15時まで 仕事
15時から15時20分まで休憩 できるときは休憩しています。しないと目が疲れて頭痛がきます。
17時ごろ退社 ハイブリッドモデルが導入されており、年間勤務時間の60%まで、ホームオフィス可です。ホームオフィスの日は、通勤時間がかからないので、その分長く働いています。オフィスに行く日は、勤務時間が短いですが、きちんとタスクをこなしておれば、誰も文句は言いません。日本の会社では、今もフェイスタイムあります?上司や、チームの人が残っていたら帰りづらかったり、帰れなかったり。
これがなくて、ほんとに楽です。
子どもができてから、平日に学校行事や、こどもや自分の通院などで、勤務時間内に外出したりすることも、上司に伝えておけば、できます。この辺は、ほんとうにやりやすくて助かっています。仕事さえできてたら文句は言われません。時間が足りなかったら、次の日に多めに仕事をする、ということも一応可能です。
それに、スイスに来て驚いたのは、病気の時は、有休を消化しなくてもいいこと。しかも、割とすぐに病欠でみんな休みます。ずる休み的なのはもちろんダメですが、2日までは、お医者さんの証明なしで、休めます。3日以降は、お医者さんから、働けない旨書いた証明が必要。あとは、体調が悪かったら、自ら、帰りますって、早退したり、悪気なくできます。日本では、ほんとうに難しかったし、体調悪くても、働き続けないといけない空気でしたよね。。
こんな感じで、意外とゆるいです。上司にもよるかもしれないし、パフォーマンス悪いとクビになるけど、普通に仕事していれば、スイスは、すごく働きやすいです。