スイス生活 日常生活いろいろ

スイスチューリッヒ在。スイス歴15年目。おすすめ情報や生活情報をご紹介したいと思います。

スイス 実績評価システム 給与 ボーナス

こちらにきて、はじめは気づいていなかったのですが、昇給は交渉しないと、ほとんど自動的には与えられないということ。お給料、ボーナスは交渉するもののようです。ボーナスは実績評価に基づいて割り振られますが、疑義がある場合は、相応の理由を述べて交渉の余地もあります。ある程度は、その調整分が、ポットにあるそうです。

 

年始に、部門の売り上げ目標や、コストカット目標が決まると、それが下位のチームに割り当てられます。私が所属するチームは、金融サービスを各国銀行から仕入れているので、そこで手数料交渉があったり、そこから、個人単位、チーム単位のコストカット目標額が決まります。他にも、プロジェクトの成功や、デイリービジネスを毎日完了していることや、クライアントからのクレームがないこと、公開資料については遅滞なくアップデートできていることなど、5から6項目ほど設定します。

つい最近まで、Management by Objects(MbO) という、個人別の業績評価に沿って、上司から評価を受けていました。つい最近名前が変わりましたが、内容は似ています。直属上司と、目標設定をし、合意し、半年後、一年後に達成できたか評価します。AAAからD判定まであり、AAAは神レベル、ほとんどない。AAは予想を遥かに超えて好業績だった場合、A達成。Bは達成しなかった場合。Bが複数あったりすると、リストラ対象に載ってしまうので、早期の改善が望まれます。

総合評価Aでやっと、ボーナスをもらう権利があると言ったところです。ボーナスは皆がもらえるものではなく、ボーナス0フランは、ほんとうにあるようです。また月額給与より低い額なんかもあるみたい。

日本では6月と12月年2回支給で、新人でも結構貰えましたが、こちらにきて、年一回3月末支給です。

 

一度、育休のため、ボーナス減額してます、と言われ、減らされたことがあります。育休のために減額するのは違法なので、チューリッヒで実際あった判例を出し、人事部にも訴えましたが、上司は言ってないの一点張り。その上の上司から、ボーナスの決まり方を説明され、意味のない会議でした。そんなの知ってるワイ。同時期にマタニティだった同僚は、昇進にも期待できないとのことで、サクッと華麗に転職しました。3月末はボーナス額で揉めて、退職してしまう人も多いです。ある意味、辞めることができていて羨ましいです。

 

スイスの会社でお勤めの場合、昇給、昇進、教育のための資金、ボーナスなど、なんでも交渉です。私はしばらくぼーっとしていましたが、都度、実績があれば交渉はした方がいいと思います。

 

各カントンのお給料を調べられるサイトがあります。私は、これをみて凹みましたが、次のことを考える大きな要因になり、よかったです。

 

https://www.gate.bfs.admin.ch/salarium/public/index.html#/calculation