スイス生活 日常生活いろいろ

スイスチューリッヒ在。スイス歴15年目。おすすめ情報や生活情報をご紹介したいと思います。

スイス 働きやすいポイント紹介

スイスに来る前は、東京で一つメガバンクと、もう一社、半官半民のような会社で勤めていました。一つ目も二つ目も国際部勤務だったので、インターナショナルなバックグラウンドを持った社員の方もたくさんいました。でも、会社自体はジャパンなので、日本的な働き方です。

 

スイスで就職してみて、よかったなと思う点を紹介したいと思います。

 

1.正社員だけどパートタイム契約が可能

スイスは、出産を機に、パートタイムに切り替える女性も多いです。法律上、産休育休は出産の日から4か月生じます。会社によっては、2か月有休でプラスでもらえるところもあります。また2か月延長して育休をとったりするのも可能です。

スイスは、保育園の保育料が高額なのもあったり、おじいちゃんおばあちゃんが赤ちゃんの面倒をみたり、頼る家族がいない場合は、ママが勤務時間を減らして、パートタイムに切り替えることが多いです。日本だとパートタイムだと、正社員とは異なりますが、スイスの場合、正社員でパートタイムというのがあります。これまでしていた仕事で、勤務時間を減らす感じです。

私の場合は、4か月のもともともらえる有給の育休後、2か月プラスして、無休でお休みをもらいました。その後、60%勤務で復帰しました。職種や役職も同じままです。ただ、勤務時間が減る分、責任範囲は減りました。5年ほど前は、男性でもパートタイムなどは少なかったのですが、コロナ前くらいから、男性でも女性でも、子どもがいなくても、いても、パートタイム80%などの仕事が増えてきました。

60%や50%など、それぞれ雇用主との交渉なのですが、転職しようとするとなかなか新しいポジションがないので、やはり80%以上が標準的な感じです。

息子はもうすぐ6歳ですが、これまで60%勤務してきて、来月から80%勤務に復帰します。ホームオフィスがあるから、80%なんとかできそうです。

 

パートタイムの弊害としては、上司も会社も表立って、キャリアコースから外れたよ、とは言わないけど、50%や60%のパートタイムでは、やはりぐんぐんキャリアアップしていくというのは、結構難しそうな感じです。80%なら差支えないと思います。

 

2.家族、子供が病気のときは年2回まで有給で休める

まだ使ったことがないけど、こんなありがたい制度もあります。

 

3.プライベートのことで、朝遅く来たり、途中で抜けたり、夕方早く帰ったりしやすい。

本人の通院のため、子どもの学校での行事のためなど、時間がフレキシブルなので、調整が可能です。穴埋めは、同じ日に長く働くか、別の日にしてもOK。

プライベートの件で、みなさん堂々とフレキシブルに時間調整していて、はじめは驚きました。日本だと、ほんと無理ですよね。。今はもう違うでしょうか?

 

4.お昼休みに、ジムにいったり、ウォーキングにいったり、自由。

5.業務部の方では、ラジオがつけっぱなしになってたりしました。

6.勤務中にも、お菓子やパンなどを食べてもOK. ポテトチップスを食べているチームもあり、びっくりしたことも。皆さん自由です。

7.コロナ後の顕著な傾向ですが、スニーカー勤務の人が増えました。

8.ファッションはいたって自由。外部の人とミーティングがあるときは、スーツやフォーマルになるが、それ以外は、デニムできている管理職も。女性は、ブラックデニムや、パンツスタイルが多いです。足元は、会社でヒールに履き替えたり、バレーシューズ、スニーカーのままの人もいます。昔、夏にビーサンで会社に来ていた人がいて、さすがに、それは、お客さんの目もあるのでNGとなり、社内で禁止のお触れがでました。驚いたことに、毎日年がら年中、同じ服装の人も複数います。これはOKです。同じシャツなどを何着も持っているのかもしれません。

 

9.人間関係が、フラット。上司でも、ファーストネームで呼び合う。ただし、Duで話してもいいと確認した後に。上司でも、敬語的なものを使わずに、普通に話せるので、やりやすい。

10.年齢による上下関係は、あまり感じない。年齢が上のひとが、シニアマネージメントであることは多いですが、年上だから、自分より上、というような日本みたいな感覚はあまりないです。

11.私の勤務先は、管理職になると、年間有給休暇が30日になります。

12.最近は、休暇を有料で買うこともできる。

13.サバティカルなどが可能である。40歳や50歳の節目に、世界旅行がしたい、勉強がしたい、家族と時間が取りたい、などの理由で、サバティカルをとって、数か月休むことも、上司のOKがあれば、できる。

14.病欠で休んでいても、肩身の狭い思いをして、出社しなくてもよい。日本だと、お休みいただいてご迷惑おかけして申し訳ありません、みたいな出社の仕方でした。日本は働き方が違って、チームで同じタスクを回していることが多かったので、そういう気持ちになりますよね。スイスは、自分の仕事を、誰かが代わりにしていてくれても、ありがとうー、みたいなのは、特にないです。

15.海外旅行等にいっても、おみやげとかいらない。超楽。

16.日本では真っ赤のマニキュアや派手目のネイルはできなかったのですが、スイスは、金融でも全然オッケーです。ただ、日本的なキラキラが付いた、デコラティブなネイルは社内では、あまり見かけません。

17.勤務中に家族などから電話がかかってきても、そのまま話して違和感なし。私はちょっとなれなくて、どうしてもその場を離れて話すようにしています。こちらの方は、割と、電話の内容も聞かれても、平気な感じです。

18.カフェブレイクも堂々とできるので、違う部署の人と、カフェにいき、お茶して20分ほど席を離れたりしても平気です。