スイス生活 日常生活いろいろ

スイスチューリッヒ在。スイス歴15年目。おすすめ情報や生活情報をご紹介したいと思います。

滞在許可証の国籍について

今まで、息子と海外旅行をするときに、毎回チューリッヒの空港で、行きも帰りも、どうして滞在許可証の国籍と、パスポートの発行国が違うのか、と尋問みたいに、聞かれるのですが、この問題がやっと解決しました。

そもそも、息子は、パートナーの出身国の国籍はあるのですが、パスポートをまだ所持していません。大使館がベルンにあって遠いだか、なんだかの理由で、パートナーが全然進めないので、今に至っています。息子は日本のパスポートのみを保持しています。

この状態で、今住んでいる役場で、息子の滞在許可証の国籍を、パートナーの国に変えることができたのが、そもそも問題のもとだったみたいです。

 

1か月半ほど前に、居住地の役場の移民局で、この国籍を日本へ変更する申請をしました。この滞在許可証の国籍は、1つしか登録ができないようになっています。

移民局が新しい滞在許可証を発行するのに3週間ほどかかるとのことでした。

途中休暇でイギリスに行くことになっていたので、また空港で尋問されるのを避けたかったので、チューリッヒの移民局に、現在、国籍変更の申請中である旨証明書を書いてほしい、と電話で相談しました。そのとき電話対応してくれた職員は、日本のパスポートは、スイス入国に際しVISAが必要な国ではないから、何も心配することないです、しかも滞在許可証を空港で見せる必要もないよ、とのことでした。

実際、出発のときに、チューリッヒ空港のパスポートコントロールのところにいた、ちょっと神経質そうな女性のオフィサーにあたったのですが、すぐに、滞在許可証を出して、と言われて、ここに書いてある国のパスポートはどこ?と、もうすでに怒り口調。なにか犯人のような気分にでもなってしまいそうです。事情を説明し、移民局にも問い合わせたことも伝えましたが、怒り口調のまま、まあ今回は通してあげるけど、帰国したときに問題になっても、私は知りませんから。と捨て台詞で、通してくれました。

これは、立場を利用したパワハラにもなっていると思いますし、居住地の役場、移民局の職員の方、空港の職員、ルールが一本化されておらず、こちらもとまどいます。

どうして個人の判断で、スルーできたり、できなかったりが可能なのでしょうか。そもそも、パスポートを保有していない状態で、国籍を変更できたのが、間違いだと思うのですが。とっても後味の悪い旅立ちになりました。

 

イギリス入国では、子供連れ用の優先レーンがあり、スイスイで、とっても気持ちよく入国審査も終わり、楽しい旅行となりました。

 

チューリッヒ空港に再び返ってきた際に、男性の職員が、パスポートコントロールのところにいました。幸い、あの意地悪な女性ではありませんでした。事情を説明したら、すっと通してくれました。

 

日本も一刻も早く、重国籍を認めてくれていたらと思います。

スイスにお住まいの野上さんが原告代表の「国籍はく奪条項違憲訴訟」注視して応援していきたいと思います。