スイス生活 日常生活いろいろ

スイスチューリッヒ在。スイス歴15年目。おすすめ情報や生活情報をご紹介したいと思います。

スイスでも、ドルコスト平均法で投資を始めよう

長らくマイナス金利やゼロ金利が続き、銀行に預金していても、手数料を取られて、損をするばかり。

スイスの銀行は、一定の預金があれば、口座維持手数料がかからないところもあるのですが、そのままではもったいない。金利が上昇している今、ある程度の現金を手元に置いておくことは必要だと思いますが、すべてを現金で持っていた場合、現金自体の価値も上下しますので、そのまま遊ばせておくのはもったいないのです。

 

投資というと、元金保証というものは、基本的にないので、リスクのことばかり考えてしまうかもしれないのですが、極めて安全な投資方法があります。

それが、ドルコスト平均法です。ドルコスト平均法の投資対象証券は、リスク分散を考慮して、世界株式インデックスに連動している投資信託やETFがいいです。

ドルコスト平均法がなぜ安全かというと、一度に投資せずに、毎月自分が決めた額で同じ投資信託やETFに投資し続けることにより、値上がりや値下がりが生じても、その差分を時間をかけて投資することにより按分できるからです。

 

例えば、毎月500フラン投資するとします。

4月に買ったときは、1単位27フランだったら、18単位購入可能。(27*18=486)

5月は、1単位25フランに値下がりしていましたが、買い続けます。20単位購入。(25*20=500)

6月は、1単位28フランに上昇。17単位購入。(28*17=476)

 

3か月で、合計55単位購入、平均購入値26.5フランで購入したことになります。これをもっと長いスパンで行っていく。6月にまとめて購入するより、だいぶんお得ですよね。

 

毎月定額で買い続けていると、1単位の購入額が平均されて、あがったときにもさがったときにもかかるリスクが、時間をかけて少しずつ投資することで、緩和されます。

ドルコスト平均法は、最低でも10年間続けると、資産が2倍になるといわれています。20年で4倍という風に倍々に複利で増えていきます。

さらに、投資信託やETFを選ぶときに、同じような銘柄でも、配当型(Distribution)か積み立て型(Accumulating)がだいたいありますが、私は配当型を選んで、ETFなら四半期ごとに配当がもらえることが多いので、四半期ごとにちょっとした配当金が入金されます。もちろん、配当を引き出さないで、そのまま投資資金として投資していけば、より多くの投資ができますので、早くお金が貯まることになります。

 

いいことづくめのドルコスト平均法、今は手数料が安いオンラインブローカーがたくさんありますので、ぜひおすすめしたいと思います。

 

投資会社や銀行などの金融機関が勧める投資商品の購入は、必ず結構な手数料を上乗せされるうえ、金融機関側が儲かるようになっているので、(もちろん慈善事業ではないから)お勧めしません。スイスの金融機関で働いていますが、日本とだいぶん手数料についての考え方も違うようです。こちらでは、相応の専門性を持ったサービスを提供しているので、これくらい徴求しても当たり前みたいな、日本よりはお客様目線にあまり寄り添っていないという印象です。あくまでも個人的な感想ですが。

さらに言えば、高い手数料を払えば、相応のサービスが受けられるかというと、必ずしも連動していないことも多々あります。

 

今後、おすすめブローカーや、投資の始め方を、少しずつまとめていきたいと思います。私は、いろいろ検討した結果、DegiroとInteractive Brokerに口座開設し、投資しています。

 

UBSやZKB,Swissquoteなど店舗を構えているブローカーもありますが、手数料が劇高なので、せっかくの投資をしても、ほとんどマイナスになってしまうくらい高いです。ですので、まったくお勧めできません。