スイス生活 日常生活いろいろ

スイスチューリッヒ在。スイス歴15年目。おすすめ情報や生活情報をご紹介したいと思います。

偏頭痛治療 スイス編

偏頭痛歴12年ですが、もし偏頭痛でお悩みの方がいらっしゃったらと思い投稿しました。

 

要約
ぜひ一刻も早く頭痛専門外来(神経科)を訪ねて、どの頭痛なのか診断を受けてください。(私は専門医に会わずに十年も無駄に過ごしてしまいました。)現在は、Ajovyという予防薬のおかげで、ほんとうにQOL大改善しました💛

 

役立つもの
頭痛日記をつけて、傾向を調べる。アプリもあります。(私は生理前に頻発。ホルモンの上下の影響から、女性にはよく見られる傾向だそうです。)
予防治療もあります。頭痛外来を訪問する際にも、頭痛日記の提出を求められます。

 

私の場合の偏頭痛トリガー

  • アルコール(赤ワインはほんとにダメ。シャンペン、プロセッコもだいたい頭痛が来る)妊娠を機に、お酒はやめました。
  • 食事の間が空き、血糖値が下がると頭痛(ちょこちょこ食べをしています)
  • 日光(スイスの日差しは強いので、サングラスと帽子は欠かせません。車を運転するときも、天井窓に日よけをつけています。できるだけ、陰にいる。)
  • 低気圧(これはどうしようもないですね)
  • PCの使い過ぎで目を酷使(仕事で何時間も座っていると、目が疲れて、首肩コリを引き起こし、ここから偏頭痛。休憩をとる、長期的には、PCばかりの仕事から離れたい)
  • 飛行機(乗るときに、予防的に偏頭痛の薬を飲んでおく)
  • 寝不足

 

治療歴
2008年にスイスに引っ越したころから、イブプロフェンなどの鎮痛剤では頭痛が治まらなくなり、偏頭痛の薬であるイミグランをのみはじめる。服用タイミングが難しく、遅すぎると、痛みがだらだら2,3日続くことも。2019年には、偏頭痛の頻度が2,3日おきにまで増えて、鎮痛剤等薬物乱用の診断。2020年7月に、遅すぎるのですが、頭痛外来を訪ね、今は、人生がほんとうに変わったようです。これまで、3種類の予防薬すべてを試した結果、どれも思ったほど効果が得られなかった。1年ほど前から、Ajovy(CGPR受容体拮抗薬)の注射を一か月に一回しています。ペン型で、キャップを外して、おなかのあたりに押すと、針が自動で出てきて、20秒ほどで終わります。最初は怖かったけど、通院しなくても、自分で注射できるようになります。

これにより、偏頭痛の回数が劇的に減りました。月6から8回はあったものが、月1から2回に減りました。


Ajovyについて

Ajovyの処方には、3か月以上にわたって月8回以上偏頭痛の発作があること、ほかの偏頭痛治療を試しても効果がなかったことを条件に、担当医から保険会社にAjovyの保険内治療の申請をしてもらいます。申請がおりたら、1年治療が有効になります。

こちらを投薬中は、避妊薬の効果が薄れるかもしれないこと、また、子どもが欲しい場合は、こちらの薬は、妊婦さんや胎児への影響がはっきりしていないため、使うことができないと、お医者さんから説明がありました。

 

これまで試した予防薬


1.メトプロロール
まずは、血圧を下げる薬を偏頭痛予防薬として治療始めました。(Beloc zok retardという製品名)
これは、もともと血圧低めの私にはしんどくて、代謝が低くなってる感じがして、階段をのぼるのも、ふくらはぎがバクバクしてる感じで、最初の一週間は頭痛があったのと、ふうふう言いながら、階段をのぼらなければいけませんでした。(いつもは、駆け上がっている。盛ってなくて。ほんとうに笑)しかも、代謝が悪くなり、体重が3か月で4キロも増えてしまいました。偏頭痛は劇的に減ったのですが、体重増加が許せなくて、代謝も下がるし、他のを試すことにしました。

 

2.ビソプロロール
こちらは、もっと副作用がひどく、ひどい頭痛、むくみ、不眠、悪夢、夜に何度もトイレに行きたくなるなど、3日が限度でした。


3.トピラマート
抗てんかん薬として使われているものを偏頭痛予防のために応用するそうで、副作用のリストを見ると、いろいろ不安になってしまいますが、先週から、これを試しています。
服用量は、てんかんの治療に比べてごく微量なので、(私のかかっている神経科医の先生によると、てんかんの場合は一日に100㎎から始めるそうですが、私は、一日に25㎎を服用しています。)副作用もでにくいだろうとのことです。一週間がたちました。初めは、偏頭痛のような症状が3日ほどありましたが、自己判断で勝手に、薬の量を半分に減らしていたので、少なすぎて、予防になっていなくて、偏頭痛が来ていたのかも。今は25㎎をのんでいますが、困ったような副作用もありません。ときどき、頭がつーんとか、ふらっとすることがある。この予防治療は半年飲み続けなければいけなかったのですが、このめまい的な頭痛がしんどくて、あわないと判断。お医者さんと相談してやめました。

 

その他の予防治療法
月に15日以上偏頭痛がある患者さんは、ボトックス注射をすることもある。
ただ保険外治療で、治療費も高い。

ボトックスは、副作用はないといわれているそう。3か月に一度注射をするのが一般的だそうです、ただ皆に効果があるわけじゃないみたいです。

 

発作時の薬
イミグランからマクサルトに変えました。しかも、マクサルトの効果が長持ちするように鎮痛剤のナプロキセンを同時服用すると、半時間後には、偏頭痛が気にならない程度にまで治ります。

仕事もまた続けられるし、家事も、子どもと遊んだりもできます。イミグランだけのときは、絶望的で、暗闇で寝込むしかなかったのに、ほんとうに人生変わりました。

 

これまで試した治療で効果の感じられなかったもの
イブプロフェン、ロキソニン、イミグラン点鼻と錠剤、理学療法士によるストレッチ指導、顎関節やかみ合わせの専門家によるチェック、整形外科疼痛外来による頸椎・顎関節への麻酔注射、食事療法、フード・イントレランステスト